サイゴン紀行 4
ホテルへ帰り、一休みしてから
夕食は、人気店の「ソング―」へ。
綺麗なお姉さんが迎えてくれました。
旧フランス領だけに
テーブル・セッティングもフレンチ・スタイル。
サイゴン・スペシャルというビールをゴクゴクと。
さっぱりしていてウマい。
おつまみの「小魚揚げ」。
衣をつけて揚げ、チリソースをつけて食べます。
ビールのつまみに、とまらないおいしさ。
日本語で「はまぐり。」と言っていたけど、
ホンビノスでしょう。
ベトナム風の酒蒸しで。
ありそうでなかった、エビにイカを巻いて揚げた料理。
間違いない美味しさ。
ビールがすすむすすむ。
待ってました「揚げ春巻」。
サイゴンでは「チャーゾー」。
ライスペーパーで巻いた、揚げ春巻です。
ベトナム料理の中では一番好き。
トマトの薔薇もお見事。
レタスで巻いて、パイナップルと一緒に食べるんですね!
ミントの葉も大事。
濃厚な揚げ春巻の味に、ミントの香りが素晴らしくよく合います。
ちなみに、ハノイの揚げ春巻は「ネムザーン」。
いわゆる春巻きの大きさのものをカットして巻くのだそうです。
エビやワタリガニと春雨の炒め物。
ウマい!
ビールがとまらない・・・
民族楽器の演奏も素晴らしかったです。
琵琶や、琴のような、日本でもポピュラーな楽器の他に、
「ダン・バウ」という珍しい民族楽器が。
「一弦琴」です。
たった1本の弦を、右手でミュートしながら木のピックで爪弾き
左手のバーを左右に倒して、ベンドします。
ハワイアンのスチール・ギターのようにスライドを使うのではなく、
左手のベンドで同様な音をだします。
エレキギターでいう「アーム」です。
お願いして弾かせてもらいました。
プロの楽器を申し訳ない・・・
台の上に、フレットらしき印がしてありました。
アンプにつながっているシールドの位置から
ピックアップの場所がおわかりになろうかと思います。
そう。
「エレキ」です。
「鉄弦」。
〆は、海鮮鍋。
なんでもかんでも「パクチー」なのではなくて
濃い目のチキンスープで魚介類を煮て
野菜は「春菊」を使います。
若葉なので、ほんのりと心地いい苦みが上品。
海老烏賊帆立。
魚はたぶん・・・目鯛だと思います。
最後は、ごはんを入れて、雑炊。
めちゃめちゃウマーい!
デザートはスイカとパパイヤ。
南国です。
デミタスカップでジャスミン茶。
大満足な食事でした。
夜も更けて。
旅の醍醐味、タクシーでデンジャラスな地域へ。
流ちょうな日本語を操るポン引き達を
大声で恫喝しながら(笑)
危うい路地を散策します。
腕をつかんで店に引きずりこもうとする店ばかりが立ち並ぶ中、
全く呼び込みをしていない女の子たちの店が。
「何屋?」
「Don't touch, NO sex.
Barデス。」
「気に入った。」
「OK. come in.」
メニューには
バランタイン12年や、ジャック・ダニエル、シーバスリーガル、
各種カクテルと、サッポロ含む缶ビールが2時間飲み放題で2,700円。
「2,500円にしなよ。サービスよければもう1,000円だすから。
気に入らなければ1杯で帰る。OK?」
「OK。」
カウンター越しの女の子達は、日本語も英語も流ちょうにこなすインテリさんたちで
ベトナムの地方による麺料理の違いや、
(フォーやミー、ブンの他にも、フーティウや、バン・カンという麺もスマホで写真を見せ乍ら説明してくれました。)
市内で彼女達が通う美味しい店、
(生春巻は、食事じゃない。女子がお茶するときにつまむものだよ、とか)
政治的な歴史、戦争など、ものすごくためになる話をきかせてくれました。
これは、僕についてくれた女の子の田舎での代表的なおつまみ。
青いマンゴーに、唐辛子やにんにく入りの塩をつけて食べるのだそうです。
パキッと爽やかなマンゴーに、唐辛子塩がよく合うこと!
梅酒のソーダアップとの相性も抜群でした。
結果、大満足し、当初の2,500円に、チップとして2,500円加えた5,000円を渡して
店を後にしました。
8杯飲んで+彼女に2杯なので、5,000円でも安いくらいですけれども・・・。
サイゴンで、最も勉強になった店でした。